うっとうしい梅雨が明けると裏磐梯は満点の星空が広がります。夏の大三角形や天の川、天体観測が楽しい時になります。

曽原湖からの逆さ磐梯山と逆ささそり座

逆さ磐梯山と逆ささそり座

夏の夜空のシンボルとして、南の空に大きく見えるのが、さそり座です。
赤く輝く一等星・アンタレスがさそり座の目印で、この星を通って、S字型のようにサソリの形が描かれています。
よく目に付く星座で、形もたどりやすい星座のひとつです。

オリオンはサソリの毒で亡くなったとされています。オリオンは狩りに出かけると、いつも大きな獲物を捕らえていました。
その上、力自慢でもあって、「ライオンだろうと、クマだろうと、このオリオンに敵うものは誰もしない」と威張っていました。

これを聞いた天上の神々は、「日々の獲物はわたしたちが与えてやっているのに、何という傲慢なことを言うのか」と怒ってしまいます。
神々はオリオンを懲らしめる相談をし、一匹のサソリを放って、オリオンの元へと向かわせます。
何も知らないオリオンは、今日も威張っています。
サソリはオリオンに忍び寄り、毒の針で、かかとをチクリ、一刺しします。

小さなサソリですが、さすがのオリオンも毒には敵いません。
間もなく体に毒がまわって、苦しみの末、息絶えたということです。

サソリは星座となって夜空に輝いているのですが、オリオンもまた、星座になっています。
星座になってからもオリオンはサソリを避けていて、さそり座が空にあるときには、決して姿を現しません。
さそり座が西に沈む秋になって、ようやくオリオンは姿を現し、さそり座の見えない冬の間だけ、その姿を輝かせているのだと言われています。

天の川

星座の絵

夏の星空の目印は、東の空の明るい3つの星で作る夏の大三角です。まず東の空の高いところで輝く星を見つけます。これは〈こと座〉のベガです。ベガから右下に下がったところに、1つの明るい星と、両わきにやや暗い星が並んでいるのが見つかります。明るい星は〈わし座〉のアルタイルです。

ベガとアルタイルは、七夕(たなばた)伝説の織り姫と彦星です。これら2つの星の間には、伝説と同じように、天の川が流れています。夏の天の川は、ほかの季節よりも明るく、はっきりと見えます。月のない晩の深夜、空気のきれいなところで頭の上を見上げてみてください。眼が夜空の暗さになれるころ、南から北に流れる天の川が見えてきます。さてベガとアルタイルの左側には、天の川の上を翼で橋渡しするように〈はくちょう座〉があります。シッポの星デネブと、先ほどのベガとアルタイルを結ぶ三角を夏の大三角とよんでいます。

写真提供:高梨光一さん 

 

       

       

写真提供:小出誠一さん

 

                   

                   

写真提供:中村一也さん