宝の山「磐梯山」

豊かな湖沼と清らかな川の流れ、緑あふれる山々。
北塩原村は美しい自然に囲まれ、そのほとんどが磐梯朝日国立公園に含まれる国内屈指の高原リゾート地です。

その中心を成しているのが、宝の山「磐梯山」と「裏磐梯」です。

1888年(明治21年)磐梯山頂北側、小磐梯を含む部分が水蒸気爆発によって山体崩壊を起こしました。
岩なだれが川をせき止め、数百もの湖沼がこの時に形成されます。桧原湖、秋元湖、小野川湖をはじめ、
それらに挟まれるように位置する数十の湖沼群が「五色沼」です。
五色沼は2016年、ミシュラン・グリーンガイド1つ星の評価を受けました。

様々な湖沼の色を楽しめる五色沼、エリア内あちこちで見られる雄大な風景、温泉など、磐梯山は数々の恵みの宝を与えてくれました。

元は「いわはしやま」と読み、「天に掛かる岩の梯子」を意味します。
磐梯山の南側が表磐梯、北側が裏磐梯と呼ばれており、表磐梯から見る山体は整った形をしていますが、裏磐梯から見ると、一変して山体崩壊の跡の荒々しい姿を見せます。
2007年には日本の地質百選に選定、また2011年には日本ジオパークに認定されました。

二度の山体崩壊を起こした火山

磐梯山は約5万年前と西暦1888年の少なくとも二度、大規模な山体崩壊・岩なだれを起こしました。

5万年前の山体崩壊は表磐梯側で起き、川をせき止めて猪苗代湖ができたと考えられています。猪苗代湖唯一の島である翁島は、その時生じた流れ山の一つです。

1888年の山体崩壊は裏磐梯側で起き、水蒸気爆発により小磐梯を崩壊、消滅させ、岩なだれが川をせき止め、桧原湖などの多くの湖沼群を作りました。「噴火」というとマグマが流れ出してくるというイメージがありますが、この磐梯山の噴火は水蒸気爆発による山体崩壊です。熱い溶岩流に覆われたわけではないので植生の回復は意外に早く、植林事業の努力もあって今では風光明媚な観光地となっています。

磐梯山では崩壊壁に成層火山の断面がはっきり見えます。ふつう成層火山の内部は見えないため、世界的に貴重なジオサイトです。

山体崩壊・・・火山の爆発や地震によって起きる大規模な山崩れのこと
岩なだれ・・・山体崩壊により大量の岩石や土砂が流れ下る現象

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磐梯山登山

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