東京から最短で2時間半。五色沼湖沼群をはじめ自然豊かな景勝地です。現在の景観は1888年、明治21年の磐梯山の水蒸気爆発により形成されました。噴火により川がせき止められてできた湖沼群が300以上点在している「湖沼の国」。

それぞれに独特の魅力があり、その美しさゆえに写真愛好家の聖地として撮影スポットが無数に存在します。裏磐梯にしかない風景です。

訪れるべき代表的観光スポット
伝えたい観光スポットは沢山ありますが、「はじめての裏磐梯」でおさえておきたい観光スポットをご紹介します。

・五色沼湖沼群
2016年にミシュラン・グリーンガイド1つ星に認定。沼によって、エメラルドグリーン、コバルトブルー、ターコイズブルー、パステルブルーと色が違う不思議な場所で「神秘の湖沼」と言われる。特に青沼は自然が作り出したものとは思えない綺麗な色。

・中津川渓谷
秋元湖に流れ込む中津川の源流にある渓谷で、約10キロにわたり滝や急流、大絶壁、原生林などがあり、秘境ムードをかもし出す。
初夏の新緑、そして秋の紅葉はどちらも絶景。橋の上から全体像を見ることもできるが、遊歩道から渓谷へ降りられるようにもなっている。

・曽原湖
裏磐梯の湖としては小さいが、林に囲まれたどこから見ても美しい湖。
噴火でできた湖のため、湖中には小さな島が点在し、絵になる景色にアクセントを添えています。

・諸橋近代美術館
巨匠サルバドール・ダリの世界的美術館。
ダリの出身国スペイン国外においては、アメリカ、ドイツ、フランスに次いで、
世界第4位の所蔵数、更にはアジアで唯一のダリ常設美術館として知られています。

食べたいグルメと特産品

・山塩ラーメン
塩といえば海水から製塩しますが、内陸の裏磐梯では大塩裏磐梯温泉の温泉を煮詰める製塩が行われていました。ミネラル成分をたっぷり含み、不純物のない会津山塩は、苦みがなくまろやか。山塩を使ったラーメンスープは透き通っていてあっさりした口当たりながら旨味もしっかり。

山塩ラーメン_らあめんや 

体験・アクティビティ

裏磐梯は季節毎に異なるアクティビティが楽しめる「スポーツエリア」。
エキサイティングなアクティビティを楽しんだり、大自然の中の隠れ家的な場所へ訪れたりと、裏磐梯の様々な顔を満喫してください。

・カヌー、カヤック

裏磐梯の夏の定番アウトドアスポーツ。初めてでもインストラクターがレッスンしてくれるので安心。
太陽の光が吸い込まれ、色を変えて輝く静かな湖でのんびり湖上トレッキング。
ワンちゃんと同乗できる体験もあります。

・トレッキング

裏磐梯には全18コース、総延長80㎞のトレッキングコースがあります。
何度滞在しても楽しむことができます。

・スノーシュー

雪に覆われる裏磐梯は、春夏とは全く異なった景色。真白な世界に現れる湖沼や森をスノーシュートレッキングで楽しめます。雪の世界では、動物や野鳥たちの痕跡をみつけることもできます。

・星降る裏磐梯

明かりが少なく空気もきれいな裏磐梯の夜空。晴れた日にはたくさんの星が見えます。目が慣れてくると流れ星がみられることもしばしば。時間を気にせずゆっくり眺めてみましょう。

・森の中にもおしゃれなBAR

裏磐梯レイクリゾート

この国立公園の中にも実は洗練されたおしゃれなBARがあります。
ビリヤード、ダーツ、シミュレーションゴルフなどのアミューズメントをお楽しみいただきながら、豊富な種類のお酒をご堪能いただけます。

旅の予定を立てよう

■ベストシーズン
ベストシーズンがいくつもあり1つに絞ることが難しいが下記を参考に。
・5月中旬~6月中旬…新緑がとても美しい季節。一気に芽吹くこの時期、緑が本当にみずみずしく色々な緑色。地元の人たちはこの季節が最も好きだと言う方が多い。
・7月中旬~8月上旬…月別の平均気温は7-8月でも20℃と、避暑地となる。カヌーなど水のアクティビティが豊富。
・10月中旬~11月初旬…どこを見ても紅葉の絶景ばかり。春夏とはまた違った自然の力を感じる季節。裏磐梯はエリア内も標高差があるので、ある場所が見頃を超えても、別の場所で綺麗な紅葉を見られる。
・1月下旬~2月…朝陽に輝くダイヤモンドダスト。ピンと張りつめた空気の中に裏磐梯の澄みわたった美しい自然が写真愛好家のナイスポイント。本物のパウダースノーを求めて世界からスキーヤー、スノーボーダーが訪れる。ワカサギ釣りは11月解禁だが氷上釣りはこの時期。また冬季にしか見られないイエローフォール、ブルーアイス、銀世界の五色沼など、みどころが多い。

早朝には思い掛けない色彩に出会えるとこも。特に冬には一面の銀世界が太陽の光で薄紅色に刻々と染まっていく様子は感動的です。

■何泊何日がおすすめ?
五色沼など定番の観光スポット、季節のアクティビティ、グルメ巡りとエリアを存分に楽しむなら2泊3⽇もしくは3泊4⽇の⽇程がおすすめです。路線バス運行時間が限られているため、効率よく周遊するなら車(レンタカー)を利用しましょう。タクシーを使うならあらかじめ時間指定で配車することをおすすめします。
観光を詰め込みすぎず、ゆるりとした時間が流れる裏磐梯らしさを感じる旅も◎。あてのないドライブや散歩に出かけるだけでも、夕焼け、星降る夜空、不思議な色に染まる朝焼けなどあらゆる瞬間に感動を覚えることができます。

■宿泊先の選び方
裏磐梯にはホテル、ペンション、民宿、貸別荘、キャンプ場と様々なタイプの宿泊施設があります。またエリアによって魅力も異なります。全て車で十分移動できる範囲ですがぜひお気に入りのエリアを探してみてください。

■移動手段 
広いエリアを回るには、マイカーやレンタカーが一番おすすめ。レンタカーの場合は、新幹線降車駅の郡山で。
公共交通機関でお越しの場合は、新幹線のほか、東京からの高速バスも毎日運航しています。
滞在中の周遊は路線バスとなりますが、運行時間が限られているためタクシー併用の検討を。タクシーはあらかじめ時間指定で配車することをおすすめします。また通常タクシーとは別に観光タクシーという手段もあります。

■旅の注意点 
動植物の採取・損傷禁止
裏磐梯は国立公園の保護地域であり、自然公園法第20条第3項第11号において、高山植物その他の植物で環境大臣が指定するもの(以下、「指定植物」という)を採取し、又は損傷する事が規制されています。
特に特別保護地区である五色沼を中心とするエリアは、動植物の採取、他由来種の栽培はもちろん、焚き火、落ち葉・枯れ木拾いも含めて禁止となっています。

※クマに注意
元々、ツキノワグマの生息地に私たち人間が生活するようになった地域です。
安全に観光や生活をするために、クマと人間の棲み分けができるよう対策を開始したところです。
クマに出会わないよう、熊鈴をつけて歩く等ご注意ください。
また、犬同伴の散策は、犬が吠えてしまうことでクマが驚き威嚇されてしまう危険があります。五色沼等森の中はペットを連れていかないことを強くお勧めいたします。